
著者 福山 諒
塩析とは
親水コロイドが多量の電解質により沈殿する現象
親水コロイドは、水中で多くの水分子に支えられて安定化している。
(=水和している)

電離して生じた陽イオンや陰イオンに(コロイドの安定化に貢献していた)水を奪われて、親水コロイドは不安定となり沈殿する。
このように、親水コロイドが多量の電解質によって沈殿する現象を塩析という。
凝析とは
疎水コロイドが少量の電解質により沈殿する現象

このように、疎水コロイドが少量の電解質によって沈殿する現象を凝析という。
まとめ

塩析は、水によって安定化しているコロイドから水を引きはがすわけだからかなりの力が必要。従って、使う電解質の量は多量になる。
対して凝析では、電解質を「引きはがすため」に使うのではなくコロイド同士をつなぐ「接着剤」として用いているので、塩析ほどの量は必要ない。
今回はこれで
それではまた
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