医学部COACHING数学①「下位レベルに絞り込み」

医学部に”滑り込む”数学の学習戦略・戦術について連載

「医学部になんとかして合格したい。どこでもいいから、私立のどこでもいいから何とか合格したい、、、。」そう強く願って勉強している受験生が数多くいらっしゃいます。

それで勉強をしているのですが、ここ数年見ていると、医学部を突破する上で、数学が足を引っ張っている人が多いです。

英語と理科は、割と詰め込んでなんとかなるけど、数学がなかなか、、、という人が医学部受験生の中でも多くいます。数学という科目は、他の科目と比べて、やや抽象的で点に結び付くまでが長くかかります。だからこそ、数学の学習効率を高められるかどうか、が医学部の合否を握っているとも言えますので、まずは数学の話に集中して話していきたいと思います。

今回から私立医学部の数学を効率よく学習するためのアイデアを連載して伝授していきたいと思います。

テーマは、「時間がない受験生のための、私立医学部に滑り込むためのリアル戦略」です。

私立医学部(下位レベル)の数学をまずは狙う。

 

受験生
僕は数学が苦手なんですけど、医学部の数学ってどんな感じですか?

新国先生
医学部、と言っても、効果的な戦略を考えた時に、2段階に分けた方がいいよ。

1段階目は、私立医学部下位レベル。2段階目は、私立医学部中・上位レベルと国公立2次試験レベル。

私立医学部になんとか滑り込むためには、まずは下位レベルを攻略すること。

今回は、特に私立医学部下位レベルの数学入試問題を考えよう。

私立医学部の問題は、時間が短い、、、。

医学部入試、その中でも特に私立医学部の数学入試問題を考えます(以下は、下位・中位レベル混在)。パッと見て感じると思いますけど、同じ難関大学でも、私立医学部と国立医学部や他の難関大学とは、同じ数学でも違いますね。問題の質が異なります。

ー 私立医学部の数学の例 -

  • 埼玉医科大学 大問4問 60分
  • 杏林大学   大問4問 60分
  • 獨協医科大学 大問5問 70分
  • 自治医科大学 小問25問 80分
  • 東邦大学   小問10問 70分

時間がタイトな処理型

ー その他難関大学の数学の例 -

  • 早稲田大学(理工)大問5問 120分
  • 慶應大学(理工) 大問5問 120分
  • 東京大学(理系) 大問6問 150分
  • 千葉大学医学部 5問選択 120分
  • 東京工業大学 大問5問 180分

時間は長めのジックリ型

解いてみると受験生の多くが感じるのですが、時間が足りない、、、。私立医学部だけでなく、そもそもセンター試験でさえも、60分の試験です。それで90点以上を狙おうとした場合に、時間が不足することがあります。

下位レベルは「実質」出題範囲に着目!

時間の問題だけ、というわけではありません。

さっきから言っている下位の大学とは何を指して言っているのかと言うと、数学的には出題知識レベル等、易し目の大学です。

変化はするので一概には言えませんが、例えば以下のような大学になります。

埼玉医科大学や金沢医科大学、岩手医科大学、川崎医科大学、福岡大学、自治医科大学、帝京大学、東海大学、、、etc。

その辺りの大学は、高度な数学の知識が求められません。

※数学の知識的に易しいから言っても、合格しやすさとは必ずしもリンクしませんので、そこは注意して下さい。

まずそもそも「証明問題」等はほぼ出ないに等しいですし、数学Ⅲの積分、という最頻出分野においても、例えば、理工系や国立の積分では必須の「はさみうちの原理」「積分不等式」等が、これらの大学では、基本的には出ません。

分野的に言えば、数学Ⅲの「平面上の曲線」からはほとんど出ません(一応、岩手医科でやや微積に絡むことはあったり、金沢医科で出ることはあります。)。

知識的には、かなり制限された知識で、出題範囲が「実質的に」絞られます。

その中で言うと、どこで受験生の中で差がつくのか、を考えることがポイントです。

短時間処理能力

国立と比べて問題自体は難しくはない。しかし、埼玉医科大学の問題も、60分で間に合わない場合もあります。大問1つ15分内で処理出来るかどうか、というところです。

ゆっくり解いていたら、間に合わない。

あるいは、途中でミスをしていないか、確認する時間が取れなくて、本当はとれそうな問題も、ミスして落とす、ということにもなります。

もちろん、100点を狙う必要はなく、合格最低ラインを考慮した得点(最低ラインではギリギリなので合格は甘くない)を取ればよいのです。

それにしても、高得点を狙うためには、結論を言えば、高度な思考力よりも、むしろスピードと正確さが求められる試験である、と言えます。

医学部の数学を教えている講師であれば、ある程度の人は口を揃えて言うでしょう。

数学という学問ではなく、処理(ゲーム)と割り切る。

私は医学部の数学は、ただのゲームであり、算数であり、処理だ、と思っています。

いや、あえて言えば、そう割り切ることが、時には必要です。

例えば、文系であれば、私は文学部の受験の時に、「英語」は、文学部で英語の原典を読むための準備、だと思っていました。「歴史」は、文学を学ぶ上での基礎知識。「現代文や小論文」は、大学で学ぶ文学(社会学や哲学・心理学含む広義の)基礎編。

数学科であれば、大学で数学の専門分野を学ぶために受験で数学を使います。

要は、大学で専門分野を学ぶ足がかりになっています。

しかし、医学部の場合は、特に数学が大学の専門の勉強につながりません。大学によっては授業があったりしますし、理科、英語は直につながりますけど。専門的な数学は必要ない、ということです。

だから、その意味で、医学部の数学が最も大学受験の中でも異色です。

ということは、医学部受験において、数学で深いことを探求していくことは、基本的には必要ないんです。逆に、変に考えすぎてズレた勉強をしてしまうことの方が危険です。

(特に私立)医学部数学は、単なる「処理」なんです。

私が文学部出身のくせに医学部の数学を教えているのは、その理由でもあります。数学科の人のように、数学の内容に感情が入り込まず、割り切ってやれるからです。

下手に数学を崇拝することで、回り道をしている人が時々いますけど、ムダが多いんです。

数学は役に立つ?

余談ですけど、私が思う医学部数学の楽しみ(有用性)は、頭の体操(ボケ防止)です。

①問に対して、論理的に解を導く「思考力」を鍛える
正確な計算力(注意力)を鍛える

という2点ですね。生きる上で、非常に役に立つな~、と思っています。

この辺りは、実際に医学部に言っている人も言っていますよ。数学をやって、こうならばこう考える、という「思考のプロセス」を身に付けられた、と。

医学部数学は、発達上、2段階に分けて考える。

誤解があるとマズイので伝えておくと、今回の話は、あくまで私立医学部の数学は割り切ってやろう、という話です。

国立上位レベルや私立医学部でもレベルが高めの内容で、数学科の知識さまさまの内容ももちろんあります。

まずは、私立医学部の易しめの大学を効率良く突破するための話です。

現実的な勝つための戦略で言えば、国立私立をどちらも目指した中途半端な勉強をして、どっちもダメ、という悲劇を回避することがオススメです。

私から見ると、世の中の80%以上の受験生はそうなっていると思います。私があった80%の受験生が、そうなりそうだったからです。

じゃあどうすればいいのか?について、次回書きますね。


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